お寺って通常「〇〇山」「〇〇寺」ってなっていますよね。私共のお寺「相勝山 妙法寺」の山号「相勝山」について少々説明させて下さい。
日本に仏教が伝わってきたころ大概お寺は山の中に造られたことからその山の名をとって〇〇山としたそうですが、山の名をつける起源はどうもインドから中国に仏教が伝わった時
中国王朝にて寺に山の名をつけたのがはじまりのようです。日本に於いては、飛鳥奈良時代に創建された寺には山号がないそうです。今現在も山号のないお寺は存在します。
山の中にあるから山号?とわいっても日本国内町中に沢山のお寺がありますよね。日本の寺の多くは、例えば「妙法寺」のように同名のお寺が数多く存在するので、違いをもたせるために
地名や寺の特徴などを山号にしたようです。ちなみに日本初、山号をつけたのは臨済宗南禅寺が「瑞龍山」としたのが初めてのようです。寺号は有名だから知っていても、山号なんて知らないよ!って人の方が多いかな?いや でも山号があまりにも有名で、むしろ寺号を知らない場合も結構ありますよね。高野山とか身延山とか高尾山とか、皆さん寺院名ご存知ですか。それぞれに「金剛峯寺」「久遠寺」「薬王院有喜寺」が寺号です。
前置きながくなりました 我が寺「相勝山」ですが、町田市は明治初期までは律令行政区分でいう「相模の国」現在の地名が「相原町」寺の開山上人の姓が「相原」、他に勝るとも劣らない寺をめざし「相勝山」と名付けました。「相勝山」という山なぞありません。テーマにはずれますが、寺院のすぐ近くに境川という川があります。その川を挟んだ旧称隣国は「武蔵の国」 武蔵の国側からみた小高い丘にある霊園、よって「武蔵岡霊園」としました。{丘}ではなく{岡}としたのは「武蔵丘霊園」という霊園がすでに他県に存在していたからです。霊園開園後 寺の前方に大きな公団住宅が建設されました。その団地の名称はなんと「武蔵岡団地」と名付けられました。(忠)