本当に久々に京都に行ってきた。京都タワーの写真だけとって大会会場に向かった。目的は我が宗門 主催の 「教学研究発表大会」日頃から日蓮教学、広くは仏教全般を研究なさっているご僧侶方の、年に一度の非常に貴重な研究発表の場である。日蓮聖人は、本当に沢山の「ご遺文」を残されている。{遺文とは日蓮聖人の書状や著作、信徒に向けたお手紙などを指す}そのご遺文「諸法実相抄」に曰く「行学の二道をはげみ候べし。行学絶えなば仏法はあるべからず」とご指南されている。「行」とはお勤め、お看経による唱題の実践、「学」とは、仏法の法理を学ぶこと、要するに法門の学習である。この 行と学が絶えてしまったら 仏法などない!との教えです。よってこの発表大会は、「学」学習、研究した日蓮遺文、日蓮のご法門を発表する機会なのである。
さすがに京都 会場に向かう途中京都駅でトイレ休憩、トイレ内では三人の僧侶と遭遇、駅構内では何人もの僧侶とすれ違う、みな法衣姿で颯爽と歩いている。私にはそう見えた。😉同じ会場に向かう知り合いのお坊さんではないようだ、、、会場に到着 まぶしいばかりの坊主頭!←失敬です。💦 入口付近のご僧侶から順番にご挨拶~「東京から参りました妙法寺です。本日は宜しくお願いします。」「お久しぶりです○○先生!学生修行時代はお世話になりました。あれからもう30年が経過しました。先生もお元気そうで何よりです。」「あ お久しぶり 同期の○○さん 元気~?太ったね~お前もな!」一通り挨拶が済んだ頃には、「ちーん」法味言上!60名もの僧侶が同じお経を一同にお唱えする。なかなか経験できることではない。ピリッと緊張する、、、導師の声が小さいな~心で呟く、調鉦がずれてるなー誰がどこで叩いてる?キョロキョロ、、発表が始まった。私の何十年も後輩尼上人がトップバッター!上人のご両親、旦那様さんも聴衆の中にいる。全員が僧侶のご家族、60名もの僧侶が集まる前で堂々と研究発表をされていた。感心した。肝が据わっている。この大会には他宗門からも僧侶をお迎えしたり、仏教学の大学の教授をむかえたりして、発表を頂いている。今回は浄土真宗 龍谷大学の教授が特別講演をなさった。講演のテーマは 「日本仏教のなかの女性!」であった。初めて日蓮聖人の研究をしてみました。この言葉から始まるお話の内容は、大変興味深いもので、昼食後の眠気を一気に吹き飛ばした。
30年も前の話になるが、私の修行道場卒業論文のテーマは、「日蓮聖人の浄土教批判」であった。
浄土真宗側にいる方、法然、親鸞の研究はずっとしてきたという教授が、法華経こそ釈迦の本意なりと言われた日蓮聖人に興味をもたれご遺文を読みまくりましたと 話されていた。
またの機会に講演内容は話してみたいと思います。有り難うございました(忠)