これも又経験

先日地元臨済宗寺院の御住職ご遷化にあたり、通夜葬儀に参列焼香してまいりました。今までも他宗寺院の葬儀式に参列した経験は御座いましたが、こちらの御住職とは生前からのお付き合いも大変深く、お亡くなりになる一か月程前にもお会いしてご挨拶させて頂きましたので、とても重たい心持で伺った次第です。お亡くなりになってすぐ弔問に伺い、ご尊顔を拝しお手合わせさせていただいたので、今日は焼香のみしてすぐ失礼するつもりでした。しかし僧衣姿の私を「どうぞこちらへ」とお導きいただきましたので、お控え所(客殿)に通されました。客殿には見たところ30名弱のご僧侶方が座して開式を待っておられ、席に空席は全くなく入るのも憚れましたので、本堂前でお待ちすることにしました。すると係りのご僧侶が僧列に加わってご入堂ください と案内されるので、最後尾に付き26番目の僧侶として入堂しました。

私一人だけ僧衣姿が全くちがう 袈裟のかけ方もちがければ、携行の仏具もちがう、受付をまつ檀信徒の前を通り過ぎる、、、、、すべての視線が私にだけ向けられているような気がする、、、なんとなく ざわざわ あの方は誰?と聞こえてくるような気がした。地元でも名の知れたご僧侶でしたので、他宗派のお寺さんの参列も当然あるとおもっていましたが、他宗派の僧侶は私ただ一人、他宗一人参列は初体験です。約30分間全く知らないご僧侶方に囲まれながら、全く聞いた事もないお経を聞きながら、眼を閉じ、心中にて題目を唱えながら、御住職の笑顔を思い浮かべながら、ご供養させていただきました。私がお寺を後にしようとするその時まで まだまだご焼香を待つ檀信徒の列は続いておりました。「○○御住職さようなら 有り難うございました」 私にもいずれは来るであろう師父の最後の時を想像しながら家路に着きました。合掌

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