荼毘経

直葬(ちょくそう)

という言葉をご存じですか? 角あるこの坊主もつい最近まで知らなかった、、、いや 言い過ぎか コロナ禍あたりから聞くようになったかな、、、、、

昨日戒名について語ったので、それに関連してある一幕を、、、

住職 ○○です。A) 主人が亡くなりました。○○日○時 ○○火葬場に来てください。忠)「え?直ですか?ご葬儀は?お戒名は?それよりいつですかお命日は?」A) 葬儀はだしません 最期に炉前でお経をあげて下さい。指定された日時は連絡の二日後 もちろんいまから葬儀などだせない 忠)でわ 向かいますが 戒名はどういたしましょうか?

ご主人との思い出や、人となりや 色々聞かせて頂きたいです。A) とてもやさしい夫でした 大学の教授でした。博士号を取得しました。 さらに色々と伺い話をきかせてもらおうとすると、私の語り掛けを遮るかのように

A) 電子○○博士です。なんか携帯電話の基を作ったとか言ってました。ネット上に主人の事がでていますのでそれをご覧になって下さい!

確かにネット上に経歴も含め色々と確認できることはあった。(しかし文字ずらからではなく、奥様からご主人のお話が聞きたかった)、、、、とても優しい人でした、、だけでわ、、、

私の中では (お戒名は49日忌までにご用意授戒することとしよう。)荼毘後の葬儀 骨葬をお勧めしようと切り替え

まずは俗名用紙を持参し、火葬場へと向かった。戒名ってそもそもなに? 戒名なんていらないよ などという声が上がる一方、こんなケースで授戒することもあるのである。(忠)報

 

「荼毘経」への2件のフィードバック

  1. ブログとても勉強になります。有難うございます。
    コロナ禍以降本当に直葬という言葉をよく聞くようになりました。確かに葬儀は大変で、無宗教式の考え方も増え、それぞれのご葬家の事情もおありなのはわかりますが、人一人の一生の締め括り、大切なことなのに省略されてしまってるようでこのままこの国はどこに向かって行くのだろうと心配になります。

    1. ご訪問コメント有り難うございます。そうですね 今現在も「直葬」依頼は続いておりますが、最近では私自身も考え方を変え、無理にご葬儀をするようにと言わないようにしております。振り返ってみれば、得体のしれない驚異のコロナウィルス、人体に及ぼす影響が計り知れぬ中、火葬場にすら伺うことは事は許されず、故人様のお顔を拝顔することも叶いませんでした。もちろん葬送の儀式などできませんでした。その後火葬場への立ち合いが許されるようになりましたが、時間帯は決まって15:30
      その日その火葬場の一番最後の火葬炉入れでした。相当の距離をおいて棺に向かって読経をしておりました。コロナ終息後もそのような流れは止まず「直葬」という言葉が生まれたと思います。今はできるだけ棺を火葬炉にお入れする前に、お時間を頂戴して、棺の前で読経の時間を沢山とって頂くようお願いをしております。しかしなかなか
      お時間を確保して頂けず長くて15分 必死に唱え お別れをさせて頂いております。葬儀式ができないというより 望まれない方が増えてきている中で、荼毘後の骨葬を勧めることはもちろんの事、少しでもお経を上げさせて頂く時間をもらうため、病院の霊安室に伺ったり、葬儀屋の安置所に足を運んだり、枕経でご自宅に荼毘前に伺ったり
      ご遺族と接する機会を増やしながら、葬儀式が無くなってしまわぬよう (直葬をなくすよう)勤めております。これからも努めてまいります。長文ご返信失礼しました。

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