坊さん同士!

今日はある横浜の方の霊園にご信者さんの3回忌の法要で行ってまいりました。近々お塔婆のお話をした流れでこの霊園の塔婆のルールを紹介します。「環境霊園」と銘うったこの霊園は 基本塔婆建立を認めていないらしい。塔婆を建立しないことが環境霊園なのか?その他環境に配慮しているから環境霊園なのか?意味は分からないが、当然のごとく私は、塔婆建立供養しないという選択肢はないので、事前に霊園に確認し「塔婆を持参しますが供養の後寺に持ち帰りますので5本持ち込みます。礼拝堂で供養させて下さい。」と話し了解を得て塔婆を持参した。前置き?が長くなりましたが本題へ、、、、、当然霊園なので色々な宗派の司祭者が出入りする。控室は基本一部屋なので他の僧侶と共有することになる。坊さん同士身なり(法衣姿)を見たり、袈裟をみたりすると大体何宗か、時には身分(僧侶の階級)がわかったりすることがある。今日は私が控室に入るとすでに二名の僧侶が待機していた。忠)「こんにちわ、ご苦労様です」長テーブル一脚、パイプ椅子が向かい合わせに二脚の計四脚 【絡子らくす】←(袈裟のこと)を掛けて腕組みをした年齢不詳の僧侶(推測禅宗の僧)が堂々と椅子の中央に座し対面にかばんをおき私を一瞥!挨拶すらしない、、、、、開口一番「おたくどちら?」「は?」どこからきたのか?何宗の僧侶なのか?何を尋ねられているのか、質問の意味が分からなかった。いずれにせよ同門の僧侶でないことも明らかだし、二度と会うようなこともない僧侶だろうから、特に愛想ふりまく必要もなく、、、質問には答えず、、、すみませんがお席を空けて下さい。わたしも着替えますので、、、、、ほぼ同時に私と着替えだす。衣は相当大きいので着替えるのにスペースを要する。(私は遠慮して部屋の端の方へ移動)うん?紫色の衣に金襴鳳凰の袈裟をつけはじめた。大体どの宗派でも「紫色」は高貴な色とされ 高僧が身に着けることが多い、、、、、忠)心で呟く「きっとご立派なご僧侶なんだろうな、、、まともに挨拶もできないのに、、、」

色々な霊園の僧侶控室でいままで沢山の僧侶方と出会ってきたが、とてもめずらしいタイプの方で結構驚いた。ご自分のお寺ではないわけですし、その方もご法事という大切なお仕事があってここにいらしているのだろうから、なんか空しい、、、、僧侶全体のイメージダウンよね。

あれ?待てよ もしかしてこの僧侶 この霊園のオーナー?経営母体の寺院の住職か? ご自分のお庭でのふるまいか? まぁいいか 私は礼拝堂に向かい読経し、その後墓地に移動し改めてお勤めし、園内を歩きながら控室に戻ろうとした。すると

何か所かのお墓にお塔婆上がっているのがみえた。あれ ここにも あそこにも

お塔婆お上げできません!って言っていたような? 早速確認! 管理事務所の方

「はい 3尺のお塔婆でしたらあげてよいのですよ!」 え? 三尺なんてつかったこと一度もない 書いたこともない 忠)「昨日確認したら上げられないから持ち帰って下さいって言ったじゃないですか?」管理)「何尺のお塔婆お持ち込みになりますかとお尋ねしたら住職4尺って言いましたよね?ですから持ち帰って下さいっていいました。」  え?でしたら もう一言 3尺ならいいですよ って いってよ、、、、、

「環境霊園」ってどういう意味?  色々あった一日でした。

会食の席で 故人を偲んで献杯! その後「故人は41歳で亡くなった男性」のおばあ様(95歳)が 私の横に来て一言「おぼうさんの読経中ね、、、孫の○○くんがあらわれて、お坊さんの肩をずっと叩いていたのよ!わたしね 見えるの ○○君がきてたのよ」 周りの方々は「おばあちゃん 何いってるのよ~ お坊さんにそんなこと言わないで~ はやく席にもどってごはんいただきましょう」 おばあさま)「○○君のコップに飲み物がはいってないじゃないの なにしてるのよ~」

忠)「 ごめんなさい 私がきづかなくて、、、、 うん もう一回献杯しようね」

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